夏痩せは危険信号

 

次第に日差しが強くなり気温も上昇して、着ている物がいよいよ薄手になる季節になってきました。薄着になると特に女性の場合は体のラインがどうしても気になりだすものです。

 

そこで夏本番に向けてそろそろダイエットを始めようとなるでしょう。肥満は特に日本では多くの人が悩む代表的な現代病でもありますが、身体についてしまった脂肪はとくかく嫌なものです。ただ肥満は数値的に肥満を示す厳格な基準があるわけではありません。

 

一応、便宜的に標準体重より体重が20%以上だと肥満だと呼んでいるようですが、こうした曖昧さが油断につながっているのかもしれません。他にも最近、肥満の判断としてよく使われるのがBMIと呼ばれるボディマス指数で、これは体重と身長をもとに肥満度を算出され、日本肥満学会基準では18.5未満が痩せ型、18.5以上25未満が平均的、25以上30未満が肥満1度、30以上35未満が肥満2度、35以上40未満が肥満3度、40以上が肥満4度としています。

 

ここで肥満3度以上ですとなかなか大変です。さて、実際の肥満改善に向けたダイエットですが、実は、季節の中でも夏がダイエットには最適の季節です。レジャーのチャンスが増え、アウトドアスポーツなどで活発に動く機会が多くなるので、汗もよくかきますし、皮下脂肪がつきにくくなります。

 

ここで注意することは、夏は一般的に食欲も減退するので、体重が減り、これで痩せたという勘違いをしてしまうことです。この夏痩せ現象は身体の水分やタンパク質、ミネラル、ビタミンなども不足し、新陳代謝が悪くなります。新陳代謝が悪くなると、本質的には痩せにくい体になってしまうのでリバウンドを警戒しなければなりません。